「粗忽と長屋」
2006・9・23(土)14:00  
到津市民センター・2階中ホール  (小倉北区下到津4-3-2)
 集合時間9:00

 1時間あまりで高座もでき、これからの段取りの
 説明をしているのは

 落語っこクラブ顧問の小粒さんです。

 通し稽古、昼食、着替えなどをすませ

 14:00の開演時間を待ちます。
 到津市民センター徳永館長さんのご好意で

 高座の脇に控え室用としてカーテンレールを
 
 つけて下さいました。
 遊母さんは今回初参加です。
 「長屋の話」面白そうですね。

 主任の小花さんは男物の着物で高座に上がることになり
 小粒さんに着替えて手伝ってもらっています。

 中主任の青竹さんは羽織を着る事になり
 カッコイイ脱ぎ方の稽古中です。

 遊母さんは久しぶりの着物姿で皆さんであーでも、
 こーでもないと
 着せ替え人形のようです。
 到津市民センター徳永館長さんから
 お客さんへご挨拶です。
 お忙しい中、ありがとうございます。

 開演30分前になってもお客さんはいらっしゃらないので
 このまま誰もこなかったら・・・と思っていると
 いらっしゃいました一人目のお客さんが。

 その後はぞろぞろとあっと言う間に
 中ホールは50名近くのお客さんでいっぱいになりました。
 
 前説はちえぞうさんにお願いしました。
 いつも、急な登板なのに会場を沸かせてくれて、
 出演者にとっては、とっても頼もしい人です。


 今回の寄席にはテーマがあります。
 「粗忽と長屋」です。
 寄席では同じようなネタはさけるのですが
 あえてテーマにそった噺を集めてみました。
 
 お茶子がスッカリいたについたあんこさんです。

 安心してお任せしています。
 開口一番は小粒さんで「粗忽長屋」です。

 テーマそのままの演目ですが・・・。

 噺は、長屋に粗忽者の二人が住んでおります。

 ある日行き倒れを同じ長屋に住んでいる弟分だと思い込み

 そいつを連れてくると言い出します・・・。

 よーく考えるとシュールな噺にもなりそうですが。
 
 続きまして小きみさんの「堀の内」です。

 こちらにも粗忽者がでてきます。

 噺は、自分の粗を神頼みで治してもらおうと
 神社へお参りに行きます。

 まあずいぶんと都合がいい話ですが・・・。

 この噺は何度も高座でやっている噺なので

 小きみさんの「堀の内」になってきています。
 
 落語2回目のえくぼさんの演目は「宿替え」です。
 江戸落語では「粗忽の釘」と言います。

 えくぼさんは今回上方落語に挑戦する事になり
 稽古のときは大阪弁なのか標準語なのか、小倉弁なのか
 何だか分からないえくぼ弁でしたが
 本番はすっきりまとまった高座になっていました。

 噺は、そそっかしい男が長屋へ引っ越してきます。
 女将さんにほうきをかけるので釘を
 打って欲しいと頼まれるのですが・・・。

 3題粗忽ものが登場してきましたが
 あなたはどの粗忽ものでしょうかねぇ?
 お茶子のあんこさんと

 前説のちえぞうさんのツーショットです。

 ちえぞうさんには仲入後にまた登場していただきます。
 先日じゅげむ本店の高座にあがった小絵夢ちゃんです。
 何処へ行っても堂々とした高座姿です。

 演目は「平林」です。
 噺は、小僧さんが手紙を届けて欲しいと頼まれ
 出かけるのですが
 届ける先の名前を忘れてしまいます・・・。

 出囃子担当の小粒さんが途中でいなくなったので
 急きょ小絵夢ちゃんに出囃子を鳴らしてもらいましたが、
 小粒さんよりもタイミングがよく、
 出演者にはたいへん好評でした。

 何でもできる小絵夢ちゃんです。
 中主任は落語っこクラブ部代表の青竹さんです。

 初めて羽織姿で登場です。

 開演前に羽織を脱ぐ稽古をしていたお陰で

 本場ではカッコよく脱ぐ事ができました。
 演目は「寿限無」です。
 噺は、子どもが生まれ和尚さんに名前を
 つけてもらいに行くのですが、
 考えてもらった名前全部付けてしまったから大変です・・・。

 普通なら名前を短くして呼ぶのですが
 そこは落語ですからそうはいきません。

 今まで登場しなかった「糊やのばあさん」が出てきたり
 青竹さんの寿限無は登場人物があったかくて
 工夫があり、聴くたびに驚きと発見感動があります。
 
 今回、初登場の遊母さんです。

 ちえぞうさんにもお手伝いいただき、

 落語ではなく、テーマの「長屋の話」をしていただきました。

 長屋の間取りや当時の生活をイラストを使って分かりやすく

 説明をしていただきました。
 二人の水先案内人に誘われて、

 会場は江戸時代にトリップしたようでした。

 笑いがあってためになるという

 とても素敵な高座(講座)でした。

 

 開演前に打ち合わせをしただけの二人でしたが

 息もぴったりでした。
 小風くんはとても高座姿がきれいです。
 最初のお辞儀と終わりのお辞儀をすると会場からは
 「お~」と言う声があがりました。
 
 遊母さんから袴をいただき、着て見るとナントぴったり。
 着物を着ると男前になりますねぇ~。

 演目は「味噌豆」です。
 噺は、味噌豆が煮えた確かめているうちに小僧さんと旦那が
 隠れて食べられて一人でいっぱいのところを見つけます・・・。
 
 食いしん坊の小風くんにはぴったりの演目で
 味噌豆を食べるところは
 本当に美味しそうに食べます。
 初めての主任ということで多くの方々にプレッシャーをかけられ
 「逃げ出したかった」(小花さん談)ですが
 紋付袴姿で颯爽と登場しますと会場からは「お~」と
 言う声があがりました。
 
 親子そろって凛々しいですね。
 顔もそっくり!

 演目は「崇徳院」です。

 噺は、「瀬を速み岩にせかるる滝川の
 われても末にあはむとぞ思ふ」
 若旦那が一目ぼれした娘をこの唄だけを頼りに
 熊さんがあちこち探し回ります・・・。
 
 この時期、他のイベントの準備もあって大忙しの小花さん。

 体を心配する声もありましたが、

 たいへんなスケジュールのなかで、稽古を重ねて

 本番では小花さんらしいオチを披露し

 会場から大きな喝采を受けて

 立派に初の主任を終えた小花さんでした。

 よっ!千両役者!!
到津市民センターで和室をお借りして、見に来てくださいました「一発の会」の皆さん・
出演者に亀子さんも加わりお茶とお菓子で打ち上げです。
青竹さん手作りの温泉卵、あんこさんに頂いた「いなほ焼き」美味しかったです。

皆さん朝早くから本当にお疲れさまです。

落語っこクラブではメンバーを募集しています。
興味がある方は到津市民センターもしくは、噺の会じゅげむ小倉出張所までご連絡お願いします。
                                                                            



  
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